【春号】一年生

一年生

一面の菜の花の上を、エンジ色の伊予灘物語が、春が来た。春が来た。

 

そう呼びかけながらゆっくりと走る。

 

空はどこまでも青く澄み渡り淡い香りのそよ風が漂う空の下、ピカピカのランドセルの一年生が元気に歩いて行く。

 

そんな子供たちの姿を眺めながら、男の料理一年生となった自分に照らし合わせている。

 

 

 

実は今、コロナ自粛疲れの打破を目指して、何か自分にも作れて、みんなに喜んで貰える料理はないだろうかと色々悩んだ末思い付いたのが「牛すじカレー」。

 

さっそく挑戦となったのだが、これがなかなか手強い。

 

 

レシピを睨みながらの悪戦苦闘物語の始まりは、まず牛すじ肉を鍋に入れヒタヒタまで水を入れ茹でる。

 

一分間くらいで湯を捨て、焼き色を出してから取り出す。

 

次は玉ねぎを1センチくらいに細切りする、なぜか涙。大さじ2杯の油を入れ甘味が出るように、とろ火で15分くらい炒める‥。

 

 

続いてルー作り。

 

ターメリック小さじ1杯、コリアンダー香り付けに小さじ1杯、クミン小さじ一杯、カレー粉を大さじ3~4杯、ホールトマト1‥初めて聞くモノばかりが次々に‥段々分からなくなって来た‥あ~、しかし、捨てる神あらば拾う神あり・ここからは、見るに見かねたアドバイザーのお出ましで何とか完成に漕ぎつけた。

 

 

ひと息つくヒマもなく、さっそくパクついた。結果はなかなかのモノだと自画自賛。ヨシそれならばと、その勢いで娘一家の招待となった。

 

今度こそ自立して一本立ちで作ろうとエプロンの紐もキツメだ。

 

取り掛かってみると一週間前に作ったばかりなのに上手くいかない。あ~なんてことだ~、始めにモタツクとモーいかない頭の中は大混乱オロオロ。

 

やっぱり今回もアドバイザーのお世話になってやっと完成。

 

 

‥トホホ。

 

いつも料理を作ってくれている奥さんの偉大さを実感。

 

料理の世界は奥深く厳しい!。トウが立ち始めた一年生が奮闘努力に疲れ果てた頃、やって来た孫たちは、何も知らないで“美味し~い!じいじすごい!思っていた二倍美味しい!”との好評価。

 

 

 

いつの間に?といった眼差しの娘。

 

 

そうなったらなったで困った。

 

本当のコトが言えないではないか‥う~ん情けない😭

嘆き節をブツブツ‥。

 

 

身も心も疲れた後のお風呂は嬉しくなる程ゴクラク。

 

 

だが気持ちはブルー。まあ作ったのには変わりはないか、結果オウライで良しとしよう!変に納得さした。

 

 

お酒も効いて来たようだ。 

 

 

♪吹~くよそよ風~山に~野辺に~♫ 窓の向こうから元気に駆け回る一年坊主の声が弾んで来た!  

 

 

そんなことで、皆様も、十分に春をお楽しみ下さいね~。

この記事を書いた人

山本幸治

山本幸治

内子生まれで双海育ち。自動車整備士に憧れ、愛媛ダイハツが社会人のスタート。3人の娘と8人の孫。B型、戌年。39歳で独立。「真心こめた確かなサービス」を理念に掲げ、現在に至る。趣味は、読書、歴史散策、俳句、居合道、そばの栽培を含む家庭菜園など、そば打ちと日本酒愛の会員。

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